事例Case
自分の可能性を
最大化してくれるコーチング
株式会社門崎/熟成肉の格之進
代表取締役千葉 祐士

「熟成肉の格之進」で知られる株式会社門崎。Marketing CxCの藤田のコーチングを導入し、年商3億円弱から10億円超へと成長しました。「地域へ還元したい、生産者を応援したい」。代表取締役である千葉社長の「想い」が共感を呼び、コロナ禍でも売上を伸ばしています。今期からは、業績目標に仕入額を追加。売り上げではなく「仕入れの最大化」で、さらなる成長を目指すと言います。Marketing CxCの藤田との付き合いは、東日本大震災のあった2011年から足かけ10年、コーチングを始めてからは5年になります。千葉社長に、コーチングで得たもの、評価を聞きました。
忖度しない、やるべきことをやる人
藤田はどんな人だと思いますか。印象や感想などを教えてください
出会いは、2011年の東日本大震災から半年くらい経った頃。各界で活躍する女性マネジャーが参加する被災地ツアーでした。
「大変ですね」「何かできることありますか」とエモーショナルな他の皆さんとは対照的に、藤田さんはすごく客観的で論理的。「それは他の人にもできる。私にしかできないこと、私がやるべきことは何だろう」と考えている印象でした。それで興味を持ったんです。いろいろ話しを聞いてみると、この人はつまらない忖度で同調したりしない。他の人にできることは他の人に任せ、自分にしかできないことを考え、取り組む。それが藤田さんなんじゃないでしょうか。
藤田さんの感性は、私とは違います。アクセンチュア、ソフトバンク、マクドナルドなどで培った経験をもとに、私にはない考え方を示してくれる。結構厳しいご指摘をいただくこともあるんですが、「うん、その通り!」と言うしかない。否定できない。こういう人から学ばないと、私の意識の拡張はない。こういう人に、まっとうに相手をしてもらえる経営者になりたい。そう思わせてくれる人でした。
100億円を目指せる30億円へ
コーチングとは、具体的にどんなことをするのですか。どんな成果がありましたか?
本当にやりたいことは何か。究極の目的を明らかにすることからスタートしました。すべての答えは自分の中にある。藤田さんとの対話で、それが言葉になるんです。他人から与えられたものではないから、腹に落ちるし、納得もできました。
それからは、その時々の課題について話してきました。藤田さんのコーチングは「オートクチュール」のようなもの。こちらのやりたいこと、目的に合わせて対応してくれます。他の経営者にも藤田さんをご紹介していますが、究極の目的を掘り下げた後は、皆さんそれぞれ違ったことをテーマにしているようです。
年商3億円くらいからのお付き合いですが、10億円を超え「100億を目指せる30億」を達成するための思考を育ててもらったと思います。まず、物事の捉え方が変わりました。例えば、社員のパフォーマンス。以前なら「なんでできないんだ」と思うところで、「どうしたらできるようになるのか」と考えるようになりました。
「こんなに会社や社員のことを思ってるのに、なんで分かってくれないんだ」。以前は、こういうイライラも多かった。でも、それは独りよがり。伝わってないということにも気付いたんです。社員はもちろん、お取引き先やお客さまにも、「どうしたら応援してもらえるか」と考えるようになりました。
やはり、10億円の壁を超えるには経営者が思考を変えなければなりません。少し時間はかかりましたが、藤田さんのおかげで思考を変えることができました。
言葉を磨く
「伝えること」の難しさ、大切さも、藤田さんのコーチングで得られた気付きです。応援してくれる仲間を増やすためにもコミュニケーションは大切ですからね。
例えば社員とのコミュニケーションです。年商10億円のときは、1000万円を売上げる10人の中からリーダーを3人選んで、コミュニケーションすればいい。でも、30億円にするならその3倍の人数です。30人の中から、リーダーを10人選び、さらにそこから2、3人のリーダーを選ぶ。となれば、当然管理の手法も、評価のやり方も、言葉を伝える体制も変えないとうまく回るわけがありません。
社会とコミュニケーションする言葉のブラッシュアップにも、藤田さんと取り組んできました。例えば「日本の食と農の未来を消費者と生産者と共にデザインする」というコンセプト。「日本の食の未来を消費者と生産者と共にクリエイトする」に変更しました。農業以外の生産者とも協業したい。設計して終わりではない。そういう想いを込めたかったからです。メディアによく取り上げていただくのも、マーケティング観点を持った藤田さんと、言葉を磨き上げたおかげだと思っています。普通のコンサルと違って、藤田さんと一緒になって考え、自分の中から言葉を絞り出す。だから、取材を受けてもぶれないし、困ることがないわけです。
圧倒的な経験に裏打ちされたコーチング
他のコンサルやコーチングとの違いは何だと思いますか?
コンサルティング会社ともたくさん仕事をしてきました。知り合いには、コーチも何人かいます。残念ながら、上から目線で話す人が多いんですよ。でも、経験のない人からそんな話し方をされたら、ちょっとカチンと来るでしょう。しかし、藤田さんはそういった人たちとはまったく違います。
まず、圧倒的な経験値がある。アクセンチュアで積んだ経験をベースに、それこそ孫(正義)さんや新浪(剛史)さんの下で実績を上げてきた。並外れた経験です。やりたくてもできるものじゃないでしょう。いくらコーチングが手引で答えは自分の中にあるといっても、実績と経験のある人のコーチングはレベルが違う。引き出されるものが違うんです。
マーケティングの経験もあって、コーチングとコンサルをこれだけのレベルでできる人は、日本で藤田さんだけじゃないですか。大げさかもしれませんが、人類の宝みたいなものですよ。お世辞じゃなくてね(笑)。
自身と企業の成長のために
Marketing CxCの藤田のコーチングは、どのような経営者に向いていると思われますか?
明確な理念や目標を持ち、どうしてもそれを達成したいと思っている人、社会に必要とされる事業を、本気でやりたいと思っている人。
コーチングを受けるのは、楽なことばかりではありません。苦しいこともあります。自分自身の中に深く降りていくので、ふわふわしていると自分の首を締めることになる。自分の弱い部分を自分で認めなければならないという辛さがあるんです。もちろん、自分の長所を自己認識することもできますけれどね。でもそれは、人として成長するために必要なプロセスなんです。経営者というのは、自分の成長が事業の成長につながる。だから経営者として成長し、事業を成長させたい人には、ぜひ受けていただきたいと思います。
それから、最低でも10億円を目指している人じゃないともったいないかな。だって、私は超えられましたからね。10億円の壁は、本当に簡単じゃない。でも藤田さんは、その壁を超えるための思考と力を引き出してくれると思います。私にとっての藤田さんとは、「自分の可能性を最大化してくれる人」。それも最短距離で。そして、私が納得できるやり方で。それが藤田流コーチングだと思います。
【千葉社長へのコーチング解題】
千葉社長へのコーチングのベースは、社長の「360°サポーター化」です。従業員、お客さま、生産者、協業パートナーなど、その対象は多岐にわたります。その中でも最も時間を費やしてきたのは、アルバイトを含めた従業員です。
「門崎」には、従業員に浸透した理念やミッションがあります。しかし、事業活動における日々の実践には個人差がありました。そこで、「誰がどういう状態になったら納得できるのか」を徹底的に掘り下げました。この過程で、千葉社長には多くの気付きと変化があったようです。
その一つが、「なぜできないのか」の原因志向から「どうしたらできるのか」のソリューション志向への切り替えです。ソリューション志向になったことで、千葉社長の創造性がより高まり、意思決定スピードも向上しました。
基本的には、自己対話をサポートするコーチングのスタイルをとりますが、求められれば、他社の取り組みをご紹介したり、ブレストのアイディアを出したりもします。仕入れ発想を社内に定着させるため、リーダー層とのコーチングもスタートしました。
千葉 祐士
株式会社門崎 代表取締役。1999年、一関の黒毛和牛を提供する「焼き肉屋 格之進」をオープンし、2008年に株式会社門崎を設立。「熟成肉」のブームを生み出し、現在もさまざまな肉のブームを牽引する。生産者を支えるお肉の製造小売のあり方を模索し、日本の食の未来の創造に情熱を注ぐ。
株式会社門崎
岩手県一関市に本社を持つ、食品事業と飲食事業を展開する企業。岩手県産を中心とした黒毛和牛のブランド「門崎熟成肉」とその専門店「格之進」を展開し、食を通じた地域創生を行っている。